スタッフ紹介設計開発課2023年入社

スタッフ紹介 設計開発課

入社のきっかけ

専門学校の学びを活かし、実践できる会社で、
さらに成長したかった。

私は福島県出身で、小学2年生のときに東日本大震災を経験しました。原発事故による風評被害が深刻だった当時、両親が放射線に関する正しい知識を身につけてほしいと、子ども向けのセミナーに何度か参加させてくれました。そうした経験から放射線の分野に関心を持つようになり、高校卒業後は放射線工学を学ぶ専門学校に進学しました。

エイ・ティ・エスについては、専門学校の先輩に「この仕事、向いていると思うよ」と勧められたことをきっかけに興味を持ちました。業務内容が私の学びとつながっており、実践を通じてさらに成長できると感じたこと、そして面接時の誠実な対応や安心感が、入社の決め手となりました。

現在の仕事

輸送容器の解析を通じて、
安全性が確保できているか検証する。

現在は、輸送容器などの構造物が安全に使用できるかどうか解析しています。専用ソフトで輸送容器をモデル化し、強度や、内部の放射線がどの程度外に漏れ出すかを検証します。この結果は、人体への影響がないかどうかを判断するための重要な基準にもなります。

古い図面に素材の記載がない場合は、調査によって明らかにし、正確な解析につなげています。こうした検証結果をもとに、お客様にも納得いただけるよう、わかりやすく丁寧な説明を心がけています。
業務の多くは机上での作業が中心ですが、解析業務や書類作成を通じて専門性を磨きながら、安全に関わる責任を持って日々の業務に取り組んでいます。

仕事の面白いところ、やりがい

数値を使った客観的評価が
原子力の安全性と信頼性を支えている。

解析業務の魅力は、データ入力や条件設定を繰り返し行い、正しい結果が得られたときの達成感にあります。途中で条件設定の調整が必要になることもありますが、その過程も新たな学びとなり面白さを感じます。特に、数字を使った客観的な評価は、お客様への報告で成果を示す重要な要素です。放射線の漏れや安全基準の確認を通して、原子力分野の安全性や信頼性を支えているという実感が、私のモチベーションにつながっています。

また、お客様や協力会社の方々、社内のメンバーとのやり取りを通じて専門知識を深め、コミュニケーションを積み重ねることも仕事の満足感のひとつです。

最も印象に残っている
プロジェクト

一人で任されることに、
プレッシャーよりも喜びが勝っている。

お客様での一般公開用資料作成に携わったことが、印象に残っています。数百ページにわたる資料から公開に適した形に仕上げることが求められました。過去の資料を参考にしつつ、上司と相談しながら進めました。

また、大型物品の設計・製作管理から納品対応にも関わりました。製作会社との折衝の場では上司と同席して一連の流れを学び、製品納品時の対応からは、私が一人で担当させていただきました。新人ながら、大型プロジェクトの一部を任されたことが嬉しく、即戦力として成長できる機会を積極的に与えてくれる会社だと感じました。

成長したこと

“安全性を証明すること”に
飽くなき探究心が刺激される。

解析業務を始めた頃は、解析ソフトの操作に時間がかかりましたが、繰り返し行う中で、操作方法や画面の見方が少しずつ身についてきました。お客様の要望は、安全性を証明すること。ゴールが明確なので、その達成に向けて精度を高めることに集中できました。

また、業務を通じて学び続ける姿勢が身につき、専門知識を深める探究心が一層強くなったと感じています。まだ主担当として大規模な仕事を担ったことはありませんが、多くの方々と関わる中で、原子力が社会に役立っていることを実感しています。

今後、挑戦したいこと

技術を磨き、原子力の安全性確保に
貢献できる専門家になりたい。

今後は、さまざまな解析業務に挑戦し、専門知識を深めるとともに、柔軟に対応できるスキルを身につけていきたいです。業務の精度向上と効率化に貢献し、成果を上げていくことも目標です。

現在、業界全体で技術者不足の課題がある中、私は上司から直接指導を受けられる恵まれた環境にいます。この機会を活かし、知識や技術をしっかりと受け継ぎ、磨いていきたいと考えています。

業務にも慣れ、自分の判断で作業を進められるようになり、自信がついてきました。将来的には、原子力の専門家として、周囲の方と協調しながら成長していけるよう努力していきたいと思います。