スタッフ紹介輸送課2021年入社

スタッフ紹介 輸送課

入社のきっかけ

放射性物質の輸送という
特殊性と経験が活きる仕事が魅力だった。

前職では物流業界で、精密機械の梱包・発送や倉庫内での入出荷作業に従事していました。一部では設計にも携わり、フォークリフトやクレーンの資格を活かして現場を支えてきました。もともと輸送業務に関心があり、経験を活かせる職場を探していた中で、家族から紹介されたのがエイ・ティ・エスでした。放射性物質の輸送という特殊な分野ながら、「運ぶ」という業務の本質に惹かれ、新たな挑戦を決意。若手育成に力を入れている点や、一人ひとりの努力が評価される体制にも魅力を感じ、日々やりがいを持って働いています。

現在の仕事

輸送容器の保守・点検を
作業計画から完了報告まで一貫して担当。

現在は、放射性物質の輸送容器のメンテナンスや点検を担当しています。輸送容器を分解し、パーツごとに健全性を確認したうえで組み立て直し、輸送容器の密封性や外観に異常がないかを丁寧に確認します。作業は一つひとつの工程に注意が必要で、検査に合格してなければ再び使用することはできません。

また、お客様に提出する資料や作業計画、手順書の作成などデスクワークにも携わっており、内容を詰めながら1か月以上かけて進めることもあります。

仕事の面白いところ、やりがい

他企業とも協力し、
大型案件を完了させたときの達成感は最高。

現場作業は体力も使いますが、大型案件で多くの人と協力し、無事に作業を終えられたときの達成感は格別です。他企業と連携して進める場面はかなり多く、情報交換や技術交流の機会がたくさんあるのも面白さの1つです。前職では精密機械を扱っていたため、静電気対策や振動管理など、細かく制限された環境下での作業が中心でしたが、現在は輸送容器という大きく頑丈な構造物が相手。完成形は決まっているものの、使用工具や手順にはある程度の自由度があるので、作業の幅が広がったと感じます。見ているとクレーンの操作や各種工具の扱いも人によってさまざま。先輩のやり方を学び、自分の工夫もプラスしながら進めるのも楽しいです。

最も印象に残っている
プロジェクト

人にも仕事にも多様な出会いがあり、
経験こそが大きな財産。

印象に残っているのは、研究施設で行われた、高さ8m・約52トンの精密装置付タンクを搬出・輸送する作業に関わったことです。1週間かけて4回に分け、約20名で2基ずつ対応した現場でした。規模の大きさと緊張感が今でも忘れられません。

また、お客様の関連施設に約7か月派遣され、放射線源であるセシウムの管理や核種分析装置への液体窒素補充などを経験しました。普段ではなかなか作業することがない施設に入構し、他社の方と協力しながら作業できたことは、技術だけでなく人とのつながりという面でも大きな財産となっています。

成長したこと

職場の方に大きな影響を受け、
“人に教える姿勢”が変化した。

中堅社員として、後輩や年下社員に仕事を教える機会が増えました。これまでは体育会系の職場に慣れていましたが、現在の職場では優しく穏やかな方が多く、皆さんの振る舞いに感化されたことで、私自身も人に丁寧に教える姿勢を意識するようになりました。服装や礼儀などの基本的なマナーも、やわらかく伝えられるようになり、自分自身の成長を実感しています。こうして接するうちに、プライベートでも自然と交流が生まれ、職場全体の雰囲気も明るくなったと感じます。意識的に後輩にも先輩にも「頼られているんだ」と思うようにして、自分なりに引っ張っていきたいと考えています。

今後、挑戦したいこと

一人前になって、自らプロジェクトを
推進できる人材になりたい。

現在は、放射線取扱主任者の資格取得を第一の目標に掲げ、放射線管理に必要な知識や技術を少しずつ深めているところです。安全に関わる業務だからこそ、一つひとつ丁寧に学びながら、責任ある立場として成長していきたいと考えています。

また、資格取得とあわせて、いずれは一人でプロジェクトを進められるような力も身につけたいと考えています。これまで先輩方から教わってきた実務経験やノウハウを、自分の力としてしっかりと受け継ぎ、次は私たち中堅社員や若手社員が、技術のバトンをつないでいけるように努めます。