スタッフ紹介技術支援課2021年入社

スタッフ紹介 技術支援課

入社のきっかけ

原子力の知識はなかったけど、
挑戦したいと思える温かさがあった。

就職活動では、特定の業界にこだわらず、幅広く企業を調べていました。当社のことは学校の求人票で知り、地元企業として関心を持ちました。ただ、この段階では、エネルギー業界の安定性に魅力を感じながらも、候補の一社という位置づけでした。ですが、企業見学に参加した際、社員の皆さんが協力し合って働く姿に温かさを感じ、「ここで働きたい」と思うようになりました。高校は普通科出身で、原子力の知識はありませんでしたが、新しいことに挑戦したいという気持ちもあり、この業界に飛び込むことを決めました。業務には緊張感を持って取り組んでいますが、土日祝にしっかり休めるおかげで、気持ちの切り替えができ、前向きに働けています。

現在の仕事

輸送に関する内容や進捗を
関係者全員に周知するために尽力。

お客様施設に常駐し、海外への燃料輸送の準備に携わっています。主な仕事は、輸送に関する資料を集め、社内メンバーが共通の理解を持てるようガイドラインを作成することです。放射性物質の種類によって放射能量が異なり、それに応じた輸送容器や運び方が求められるため、関連する法令や資料を確認しながら進めています。安全な輸送のためには、大型トラックのルート確認や危険箇所のチェックに加え、輸送容器の設計・製作に関する許認可業務、容器設置場所の図面確認と現地調査も必要になります。関係者と協力し進捗を合わせながら、一つひとつ確実に準備を進めています。

仕事の面白いところ、やりがい

人がいるからこそ
「安全な輸送」が成立しているのだと実感。

さまざまな立場の方と協力して業務を進める中で、自分にはなかった視点や新しい知識に触れられることが、この仕事の面白さだと感じています。知らなかったことを知る楽しさや、ステップアップできた瞬間が喜びです。また、人と関わることが好きなので、みんなで一つのことに向かう過程にやりがいを感じます。今、関わっている輸送準備の業務も、数年にわたって多くの方がリレーして引き継いできたものです。実際の輸送作業が一日で終わるものも、準備には年単位の時間がかかることもあって、日々の調整の積み重ねの中で少しずつ前に進んでいると思うと、人が結集してきた大きな力を感じます。

最も印象に残っている
プロジェクト

多様な業務で出会った新しい世界に、
良い刺激を受けた。

これまでの業務の中で、航空機モニタリングによる放射線測定に携わったことがあります。ヘリコプターに乗り込み、専用のパソコン画面を見ながら、パイロットとやり取りしつつ測定を行いました。パイロットをはじめとする航空会社の方々や、測定を担当する他の協力会社の方々と一緒に進める業務は、新たなつながりを感じられ、良い刺激になりました。集中して任務を終えた後、ふと窓から見えた広い空や街並みの景色がとても印象的で、心がすっとやわらぐような瞬間でした。

成長したこと

現場作業と資格取得で
技術職としての仕事の幅が広がった。

放射線の知識もなく、工具の名前も分からない状態で入社しましたが、先輩方に丁寧に教えていただきながら、現場での作業を通して少しずつ理解を深めてきました。輸送容器は、図面や資料から想像するものと実物が完全に一致するわけではないため、実際に見て触れて覚えることが大切です。今では10~20種類ほどの容器を見分けられるようになりました。クレーンやフォークリフトの資格も取得し、仕事の幅も広がりました。自分なりに学び、技術職として手に職をつけている実感がわきました。

今後、挑戦したいこと

専門的分野でも的確に回答できるように
キャリアを積み重ねたい。

放射性物質の輸送という専門的な分野で知識を深め、お客様、協力会社様、チームメンバーからのどんな質問にも的確に答えられるようになりたいと考えています。用語や法令が難しく感じることもありますが、「勉強を重ねれば必ず積み上がるもの」と信じ、粘り強く学び続けています。

輸送業務では、事故を未然に防ぐための“事前準備”を徹底し、しっかりと備えることで安全を確保しています。知識や技能は、皆の安全を守るための大切な手段です。私もキャリアを積み、周囲の信頼に応えられるよう、着実に成長していきたいと考えています。