Business 放射性物質輸送容器の設計・製作

WORK.01 輸送容器の設計
放射性物質を収納する輸送容器は、収納物仕様の決定を行った上で、安全性や取扱いを十分に考慮して、概念設計を経て詳細設計が行われます。設計を行う上で、前提となる最も重要な機能は、以下の4つの機能になります。
輸送容器に必要な5つの機能
- 1.衝撃吸収機能収納されている放射性物質を衝撃から守る機能
- 2.除熱機能収納されている放射性物質から発生する熱を除く機能
- 3.密封機能収納されている放射性物質を封じ込める機能
- 4.遮蔽機能収納されている放射性物質からの放射線を遮る機能
- 5.臨界防止機能収納されている放射性物質の核分裂反応を防止する機能

WORK.02 輸送容器の安全解析
放射性物質は種類や形状、放射線の強さなどの特性が異なるため、物質に適した専用容器が必要です。当社では、関係法令に基づき、解析コードを活用して構造計算や各種解析を行い、輸送容器の設計を行います。
計算プログラムによる解析項目例
- 1.構造解析衝撃に耐える構造を解析
- 2.熱解析内部及び外部の温度分布を分析
- 3.遮蔽解析放射線の影響を解析
- 4.臨界解析収納物が臨界反応を起こさないか解析

WORK.03 輸送物の安全審査対応
輸送物の設計段階における安全審査では、安全解析に基づく評価結果の審査が行われています。当社は、評価結果に対する説明や質問に対する対応等を行い、円滑な安全審査が行われるよう支援します。
安全審査の支援例
- 説明資料及び審議資料の作成対応
- 質疑応答資料の作成対応

WORK.04 輸送容器の製作管理
輸送容器の製作段階では、輸送容器が設計製作の方法に従って製作されていることを確認し、確実に製作管理を行う必要があります。

WORK.05 輸送容器製作時の試験及び検査の立案・確認
輸送容器の製作時には、国が定めた試験条件下での試験を行い、輸送容器の性能が保たれていることを確認します。当社は、試験、検査要領の立案、試験及び検査結果の取りまとめ等を支援します。
輸送容器製作時の試験及び検査時の支援例
- 試験及び検査要領の立案
- 試験及び検査結果の取りまとめ
- 試験及び検査報告書の作成

WORK.06 輸送容器の製作段階における安全審査対応
輸送容器の製作段階における安全審査では、輸送容器が設計どおりに製作されるかを記録の確認等により審査が行われます。当社は、記録等に対する説明や質問対応等を行い、円滑な安全審査が行われるよう支援します。
安全審査の支援例
- 説明資料、審議資料の作成対応
- 質疑応答資料の作成対応

WORK.07 輸送容器付属機器の設計及び製作
原子力施設内外での輸送容器の取り扱いが円滑に行えるよう、施設内の作業手順や既存の設備・機器の特性を十分に考慮し、実務に適した付属機器を開発します。これにより、施設内外での輸送容器の取り扱いを最適化し、信頼性の向上を図ります。
実施事項
- 現場のニーズを反映した機能的で安全性の高い機器の検討